事故車はオークションに出品できる?方法と注意点を紹介!

この記事を書いた人

上海交通大学修士課程修了後、新卒で中古車業界最大手に就職。営業の現場から経営戦略まで幅広く業務を経験。 2022年に(株)Contigoを設立。

事故車を廃車にするよりもオークションに出せれば良いのにと思っていませんか?

廃車にするよりも、多少なりとも値段がついて売ることができれば嬉しいですよね。

事故を起こして修復した車や、事故をして故障した車を処分する方法としてオークションは使えるという話も聞いたことがあるかもしれません。

そこでこの記事では事故車オークションの出品方法と注意点をわかりやすく解説します。

事故車オークションは開催されている

事故車オークションは開催されているので、事故車であってもオークションに出品できます。

ただ、事故歴のない中古車のオークションとは違う部分があります。まずは事故車オークションの基本を押さえておきましょう。

事故車(修復歴車)とは

事故車は過去に事故を起こして、車の骨格にかかわる部位の損傷履歴がある車を指します。

修復歴車というのが正式な名称で、以下の骨格部位で損傷が残っているか、修復したことがある車が該当します。

  • クロスメンバー
  • インサイドパネル
  • ピラー
  • ダッシュパネル
  • ルーフパネル
  • フロア
一般財団法人日本自動車査定協会

  • フレーム(サイドメンバー)
  • クロスメンバー
  • フロア
  • トランクフロア
一般財団法人日本自動車査定協会

事故車は車の安全性に欠かせない骨格部位の損傷を起こしているため、中古車の中では敬遠されがちです。

縁起が悪いから買いたくないという人も多いので、買取価格は低くなっています。

事故車・故障車・水没車も出品可能

オークションでは事故車でも需要があります。

事故車オークションは事故車を購入して有効活用しようとしている業者が集まっていて、ひどい事故を起こして修復する前であっても競り落としてくれるのが一般的です。故障者や水没車にも対応しています。

落札した業者は修復した上で中古車として販売する場合もありますが、分解して無事なパーツを取ったり、金属を取って活用したりする場合もあります。

プロとして事故車の資源を最大限に生かすノウハウを持っている業者が集まる場なので、どんな車でも出品できるのが事故車オークションの特徴です。

事故車オークションの流れは通常と同じ

事故車オークションの流れは通常の中古車オークションと同じです。

車の審査を受けて出品登録をしたらオークションにかけられます。スタート価格や売り切り価格を自由に設定可能です。

事故車の評価点は低くなりますが、パーツなどに価値を見出した業者が競り落としてくれます。

事故車オークションに出品する方法

事故車をオークションに出品するには2通りの方法があります。それぞれの概要と特徴を見ていきましょう。

オークション代行を利用する方法

オークション代行に依頼すれば事故車オークションに出品できます。

事故車オークションは業者オークションの一種で、一般の人が直接参加するのは簡単ではありません。代行業者に依頼すると事故車オークションに代理で出品してくれます。

出品手続きや販売価格の設定もすべて任せられるので便利な方法です。

個人オークションを利用する方法

個人オークションにも事故車を出品できます。

個人間取引をする仕組みになっていて、入札期間を定めて出品するのが一般的です。入札者が出てきたら、個人間で車の引き渡しと代金の受け取りをします。

事故車オークションとして開催されているわけではないので、落札してもらえるかどうかは車の状態や車種の人気次第です。

事故車オークションの注意点

事故車オークションを利用するときには注意点があります。

以下の3つのポイントを押さえてからオークションに出品しましょう。

相場が通常の中古車とは異なる

事故車は通常の中古車とは相場が低めです。

中古車の一般的なオークション相場で売れるとは思わないようにしましょう。修復歴車の相場は損傷の程度や現状によって大差があります。

プロでないと適正価格を見極めるのが難しいので、高く売りたいなら代行業者に依頼するのがおすすめです。

利用できるオークションが限定される

事故車は中古車オークションに広く出品できますが、事故車に興味を持っている業者が集まるオークションは限られています。

利用できるオークションは事故車や故障者などに特化しているところだけだと考えた方が良いでしょう。出品先を決めるときには厳選が必要になります。

個人オークションでは売れる可能性が低い

個人オークションに事故車を出品しても、誰も入札しないことが多いので注意しましょう。

人気があってもう製造していない車種の事故車であれば買ってくれる可能性があります。しかし、事故車に対する消費者の印象は良くないので、一般的に修復歴なしで流通している車種の場合には売れる可能性はあまりありません。

まとめ

事故車も専門性の高いオークションに出品すれば売れるチャンスが十分にあります。

故障したままの状態でも業者オークションなら売れるので、廃車するよりも出品するのがおすすめです。

オークション代行業者に依頼すれば誰でも簡単に出品できます。事故車を処分するときには事故車オークションをいかしましょう。

オークション代行は、クルマの売却の手段としてまだそこまで一般的ではありませんが、これから主流になっていくサービスです。ご自身のクルマを高額で売却されたいのであれば、ご検討いただく価値はあります。LINEや電話でもお気軽にご相談ください。