車のオークション代行を利用したり、個人売買ができる様々なサービスの登場で、誰でも簡単にクルマを売買できるようになりました。その一方でトラブルも報告されています。
SNSでも被害が報告されており、オークションへの出品や購入をためらってしまう方もいるでしょう。
しかし事前に対策を講じていれば、そのリスクを低減することができます。どんな方法か知りたくありませんか?
そこで今回は車のオークションでトラブルを防ぐために、その事例と対策をご紹介します。
目次
Toggle車のオークションでトラブルはなぜ起きる?理解すべき3つの注意点
車のオークションでなぜトラブルが起きるのでしょうか。取引では「高く売りたい」「安く買いたい」というニーズがせめぎ合います。そのためトラブルが起きやすい場所でもあり、ユーザーはそうした環境であることを知った上で参加しなくてはなりません。
売り手と買い手の情報伝達不足
オークションには個人でも簡単に出品できます。さまざまなアプリケーションやサービスを通してやりとりができるため、車両の状態について疑問や不安を取り除くことで多くのユーザーが成約しています。
しかしながら売り手と買い手の情報量には差がある場合も少なくありません。例えば往年の名車と呼ばれる車両の所有者が大の車好きとは限らないわけです。そのような場合、売買の当事者同士で車両の状態を明確に伝えきることは難しいでしょう。
車両情報の正偽が判断できない
オークションサイトに掲載される情報が正しいものかどうか、一般人が判断をするのは難しいといわれています。特に個人間でのやりとりでは、車両の状態が良いものだと嘘をついてしまう悪質なユーザーも報告されてきました。
その嘘を見抜くためには専門的な知識が必要である場合も少なくありません。また写真の加工が手軽にできてしまうため、手元に渡るまで状態を目で見て確認できないというのもマイナスに作用します。欲しい車両の市場相場に知見が求められるでしょう。
オークションで悪徳業者にあたる
オークションを個人間で行うとトラブルになるから、業者に任せるという方法もありますが、残念ながらすべての業者がユーザーに寄り添った優良企業という訳でもありません。
悪質なオークション代行業者にあたってしまい、不良品をつかまされたり、連絡が途絶えてしまったケースも報告されています。そうしたブローカーには依頼をしない、おかしいと見抜くための事前準備も必要ですね。
【事例】買い手・売り手にある車のオークションでのトラブル
車のオークションではどんなトラブルが報告されているのでしょうか。売り手・買い手双方によくあるケースをご紹介します。自分に悪意がなくとも車のように貰い事故がありえますから、事例を知っておくだけでも効果的です。
買い手:購入した車両が届かない
購入した車両が届かないケースも少なからず報告されています。特に個人間の売買では金銭のやりとりが済んだ後に連絡が取れなくなるなど詐欺まがいの被害も。
特に互いの個人情報を開示しない方式のオークションサイトでは、車両に限らず起きているトラブルです。落札品の不渡はオークション運営側で対策している場合もあるため、信頼できる取引所かも確認しましょう。
買い手:購入した車両が不良品だった
売買契約が完了した時点で車がどのような状態か確認しておかないと、「買ってみたら壊れていた」といったトラブルに繋がりかねません。
タイヤやオイル、ブレーキパッドなどは消耗品ですが、エアコンなどに不具合が生じていると修繕に多額の費用がかかります。また、エンジンやミッション不具合があれば走行不能な可能性もありますから、事前の情報共有は慎重に行いましょう。
売り手:購入者が名義変更をしない
購入者が名義変更をしない場合、所有していないにもかかわらず自分名義の車となってしまいます。つまり事故などが起こった場合は当事者でなくとも管理責任を問われ、トラブルに発展する恐れが。
また反則金や税金の支払いについても責任が発生するため、名義変更はしっかりしてもらうように対策しましょう。
売り手:預けた車両が盗まれた
オークションの代行業者に売買を依頼する際、車両を事前に預けることになります。しかし預けた車両が業者にそのまま盗まれたというケースも。
オークションの代行を依頼する際はその業者がどのような取引を行っているのか、ユーザーからの評価はどの程度か、事前に確認して信頼できる事業者を選びましょう。
【対策】車のオークションをスムーズに!トラブルも防ぐ方法
車のオークションでトラブルを防ぐためにはどんな方法が有効なのでしょうか。オークションでは売り手・買い手の双方が被害者・加害者になり得ます。思わぬトラブルを回避するために必要な対策をチェックしておきましょう。
スムーズにトラブルなく進めるためのチェック項目
オークションをスムーズにトラブルなく進めるためには以下のポイントをチェックしておきましょう。
買い手
・中古車市場について事前に知識を蓄える
・購入する車両の適切な価格をチェックしておく
・取引完了後に車両を確認するまで連絡を続ける
・車両の名義変更を忘れない
売り手
・購入する相手に車両の情報をしっかり伝える
・車両について細かな説明ができない場合は事業者に依頼する
・オークションの代行は信頼できる事業者を探しておく
・購入者が名義変更を終了するまで連絡を続ける
売り手も買い手も対応次第でトラブルの「被害者・加害者」両方になり得ます。しっかり準備してから売買契約を結ぶようにしましょう。
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まとめ
今回は車のオークションにおけるトラブル事例とその対策をご紹介しました。事前に知っておけば、実際の売買トラブルに遭遇しても冷静に対応できるでしょう。
大切なお車を売りたい、長年欲しかったあの車を買いたい。オークションは車の愛好者がやりとりできる一方で、そこを狙った悪質なユーザーや事業者もいるのが実態です。
事前調査をしっかり行って、安全に取引できるように準備しておきましょう。